【カキ】（柿の木）とはカキノキ科の落葉樹である。東アジアの固有種で、幹は家具材として用いられる。熟した果実は食用とされ、果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域（渋柿は寒冷地）で果樹として栽培されている。私達幼い頃からひたしみのある柿、たくさんの実をつけますが、細い枝に重たそうにしがみついている一つの柿。先人たちは熟すのも良し、渋くてもまた良し、どれだけこの柿は老若男女のお腹を喜ばせてきたか、絵付け師のカキエモンもこれがなければあの赤は出せなかった。そんな柿をこれ見よがしではなく、淡彩にして重厚、シンプルにして繊細、地味でありながら輝きを放つ秀逸なものになったと思います。美味しく鑑賞をよろしくお願い申し上げます。橘田幸雄プロフィール 1949年、岐阜県の下呂温泉で生まれる。 1970年、イラストレーターとしてフリーになる。 KFSアートコンテスト大賞受賞。 NYソーホー展、アートボックス企画展、 東京イラストレーターズソサエティ展などに出展。 一昨年、春と秋にギャラリーころころで木の実の個展。 雑誌表紙、小説の挿絵、箱根ビジターセンターの壁画。 2011年の東京都水道局のカレンダーなど。